もう一度T長男さんの手を見て繋がりなおします。
居ますか?
居ますよ。ずっと待っています。
迎えに行きたいです。『感じ』を送って下さい。
細かいの。
笑っちゃうでしょう?
とても細かいのよ。私。
細かい所に凄く気が付いてしまうタイプなの。
だから私の踊りも、何も考えずに楽しく踊っているように見えるけど、実はこまかーい所まで綿密に計算しつくして編み出した振り付けなのよ。
ここのこの動きで見ている人達の視線をこっちに動かして、ここで一度静かな動きを入れて引き付けて・・・なんてね。
そりゃあ細かく、指一本の動きまで計算して考えているのよ。
それは誰にも話した事がない、私の踊りの秘密。
気が付いちゃうから、気を使っちゃうの。
先に気をまわしちゃう。
そして何かあると、「もっと気を配っていれば回避出来たはずなのに」なんて思っちゃうのよね。
早く言うと、生き疲れるタイプ?
ありがとうございます。
パイプ繋がりました。
それでは、冥界で会いましょう!

ライディーンと冥界の街に到着して、彼女の気を探しましたが・・・遠い・・・。
街から沢山ある洞窟の道の一つを歩き始め、かな~り奥まで歩いて洞窟が細くなって。
歩いて歩いて、やっと辿り着いたちょっとしたスペースで彼女は・・・踊りの振り付けの確認?みたいな事をしていました。
インディアン少女が「あのー」と声をかけるとビックリした顔でこっちを見て、真っ赤っかになって下を向いて
『すいません!忘れて下さい!すみません!!』とパニックになったみたいに言いまくって、そしてうつむいて泣いてしまいました(゚Д゚;)
慌ててインディアン少女が「泣かなくてもいいじゃん!踊っててもいいじゃん?ね?」とか慰めると、
『もう分かってるんですけどね』と言います。
すると急にライディーンが
『何を分かったって言うんだ?』と聞きました。
…その時。
それまで泣いてた(と思った)彼女、顔をちょっと上げて私達2人を上目遣いに見てニヤッと笑って
『やっぱり告白タイムは温泉で、でしょう( ̄ー ̄)』
と言いました!!
こ・・・細かい計算してるーーーー!!(笑)
「ここで暮らしてる間、もう一人の踊り子さんとは話したりしたの?」と聞いてみました。
『会ってないの。私はずっとここに隠れていたから』
『別に私が悪かったんじゃない、ってもう分かっているけどね。やっぱり何となく会いづらくて』
と言っていました。
そして彼女が『もう連れて行って』と言うと、ライディーンが『ここからでは無理だ。冥界の街まで戻らないと、ここで飛んでも天井に当たってしまう』と言いました。
・・・・ん?
確かルシフェルは、冥界のどこからでも飛んで出れたけど・・・?
ま、いっか。
彼女はちょっと不満そうでしたが、とにかく3人で歩いて冥界の街まで戻りました。
冥界の街に戻ると、何故か人々(カケラ達)が集まってきました。
どんどん集まってきて・・・最後には50人ぐらい。
あれ、これってT長女さんの時に踊りを見ていたカケラ達?
カケラ達の1人、黒いちょび髭のあるおじさんが嬉しそうな顔で彼女に
『最後に踊ってくれよ!(^^)』と急に言いました。
彼女がビックリ仰天な顔をして何も言わないので、インディアン少女が「どうして彼女が踊るって知ってるの?」と聞くと
『もう1人の踊り子さんが教えてくれたよ。自分が居なくなっても、もう1人とても楽しい踊りを踊ってくれるカケラが居るから大丈夫だって。でも迎えが来たって事は、戻るんだろ?じゃあせめて最後に1回踊ってくれよ!』
彼女がもっと驚いた顔をして。
そして今度は本当に、顔をくちゃくちゃにして泣き始め。
そのままカケラ達に押されて、T長女さん(のカケラさん)が最後に踊った広い場所まで連れて行かれて。
彼女がとうとうまた、踊りました。
カケラさん達の為に。
私とライディーンは50人くらいのカケラさん達の後ろで見ていたので、踊りは見えませんでした。
たまに彼女が高くジャンプした時にチラッと笑顔が見えるのと、観客達が「おおー」と言ったりぎゃははと楽しそうに笑ったりするのを眺めていました。
段々と前列で見ているカケラさん達が彼女につられて踊り始めたのが何となく分かりました。
踊りの輪はどんどん後ろへ広がってきて
とうとう私(インディアン少女)とライディーンの目の前の人達も踊り始めて
彼等は皆、彼女の踊りを真似して踊っていて
その踊りは
その踊りは・・・
完全に阿波踊りの動き!!!!!!
あのガニ股のやつです・・・!!!
全身の力が抜けました・・・!!!!!
今回・・リーディング始めた直後から重ーい感じや寂しい感じ、辛い感じを受けて、ああ冥界かも、という予感はあり。
リーディング自体かなり長くて、エネルギーの消費が激しく。
そして見えたのはかなり辛い人生で・・・
絶対冥界から連れて帰りたい!!!
って気合入れて、夜中の1時でも気合で冥界行って・・・
この・・・今回の全ての事柄の原因が・・・・
あ わ お ど り・・・・・
・・・(;''∀'')
(注:阿波踊りへ悪意・偏見は全くありません!阿波踊り万歳!!)
気が抜けまくってしゃがみ込んで地面を見てるインディアン少女にライディーンが『そろそろ行くぞ』と言って、顔を上げてみると彼女は踊り終わってスッキリした顔で皆にさよならを言っていました。
皆が彼女に「ありがとう」とか「楽しかった」とか言っていました。
彼女と2人ライディーンに乗って世界樹の温泉へ。
彼女が温泉に浸かると、明るい茶色のくりくりロン毛がお湯に広がりました。
彼女は予告していた通り、温泉の中で『告白』を始めました。
『何一つ、私のせいじゃなかった。
父が浮気をしたのは、父の問題。私の問題じゃなかった。
そんな父との関係は、母の問題。私の問題じゃなかった。
踊り子さんが砂漠に消えたのも、踊り子さんの問題。
全て自分のせいだと思っていたなんて、本当にバカだったわ。
逆に何様?って感じよね?』
彼女が温泉から出て、ああもうお迎えが来るんだな、と思ったので慌てて聞いてみました。
「最後に一つだけ教えて!
いつもこんな事聞いた事ないんだけど、急に思いついたから!
あなたが戻ったら、T長男さんにはどんな変化があるの?」
『チャレンジする事。
今までは何かに本気でチャレンジする事に、どうしてもストップがかかっていたの。
もう止めるものは無くなった。
チャレンジする事を意味もなく「怖い」と感じる事は無くなるわ』
と答えてくれました。
お迎えが来ました。
顔は見えませんが、女神様・・海の女神様だと思います。
彼女が去り際に『ありがとう。家族の為にたくさん働いてくれて』と言ってくれました。