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Hさん最終リーディング

Hさんの最終リーディングです。


最後は前回のHさん丘訪問で出会った、黒い魔物たちにつつかれて食べられていた男性の人生でした。



 


まずは今回お会いする存在から感じる色です


青:空

灰色:空

オレンジ:空

ピンク:空

紫:空

黒:葛藤


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Hさんに伝えたい事があるのはどなたですか?


彼は砂漠の民だった

砂漠の民、けれど彼の住む地には海があった

海に面しているため、異国からの商売人が集まり

彼の住む町はいつも賑やかだった


彼は町で自分の店を構えていた

結婚はしておらず、たった1人で経営する小さな店

旅人や商人にお酒と簡単なつまみを提供する、小さな店だった


お店は夕方に開店して深夜まで営業していた

彼はいつも昼ごろに目覚め、店を掃除して、あとは開店まで好きな事をしていた

たいていは海辺の道をブラブラ散歩しながら顔なじみの店主たちに挨拶して立ち話をしたり

家で何か食べて昼寝したりしていた

彼は自分の生活を「退屈だ」と常に思っていた

毎日同じ仕事、同じ日常

家族が欲しいわけじゃない、1人は気楽だ

だけど人生に張り合いは何一つない

毎日が昨日と同じように繰り返されるだけ


彼には趣味と呼べるものも無くて

しいて言えば「空」を眺めるのが好きだった

海辺に散歩に行くと、彼は必ずその日の空をゆっくりと観察した

彼は空の色が全部好きだった

晴れた青い空も、夕焼けの複雑な色たちも、雨の曇り空も、全部が好きだった

空を眺めるのは彼にとって唯一「飽きない事」だった


ーーー


退屈な日々の中、変化は突然訪れた

あるヒマな夜、お店にはお客が誰も居なくて彼1人だった時に

その人物はやってきた


ひと目でこの土地の人間じゃないと分かる男性

若いのか年取っているのかよくわからない

20代にも50代にも見える気がする

ただこの町は常によそ者が大勢訪れるから、彼は最初この客を見ても特に何とも思わなかった


男性客は店に入ってきてお酒を注文すると

テーブルの上に、彼が今まで生きていて見た事もない、大きく美しい宝石を大量にドサッと袋から出した

彼は目を丸くして「お客さん、そんな貴重品広げたら危ないよ!」と言った


男性客は彼に言った

「この宝石からいくつか、あなたに差し上げましょう」


「はい?何を言ってるんです?」

男性客「手伝ってほしい事があるんです」


「???」


男性客「人を探しています。この町を訪れるはずなんです。あなたに協力してほしい」


「なぜ私が?」

男性客「あなたは昼間この町を散歩して地元の人と話しをする。夜は店で客の噂話を聞く。情報を集めやすい」


「一体だれを探しているんです?あなたのご家族かなにかですか?」


男性客「とても大切な家族です。どうか見つけたら知らせて下さい。お願いします」


男性客は探している人物の特徴を言い、テーブルに広げた宝石の1つを彼に渡し、注文した飲み物を飲まずに店を出て行った


ーーー


男性客が店を出て、しばらく彼はボーゼンとしていた

それでも手に持たされた緑色の宝石の重みに、だんだんと頭がハッキリしてきた


もしかして俺はスパイのような事を任されたのか?

ただいなくなった家族を探すにしては、この宝石は豪華すぎる

あれはどこかの国のスパイか何かか?


彼は迷った

スパイの片棒をかついで、厄介なことに巻き込まれたら面倒だ

この宝石は次にあの男が来た時に突き返そうか?

・・でもそうしたらまた、退屈な日常の繰り返しが続くだけだ

これはチャンスかもしれない

退屈な日常を打破するチャンスかもしれない


彼は次の日の散歩から、男性客に教えられた人物を探し始めた


探す人物は若い美しい女性、左の腕に金の腕輪を隠している


ーーー


約半年間、彼は調査を続けた

半年間何の手がかりも見つからず、そしてあの男性客は戻ってこなかった


半年経ったある日、突然あの男性客が店にやってきた

また店に他の客が誰も居ないタイミングで現れた


男性客は言った

「我々が探している女性が、この町に入りました」

「この町のどこかに潜伏しています」

「どうか探し出して下さい」


彼は言った

「もしもその女性を見つけたとして、どうやってあなたに伝えれば良いんです?」


男性客「店の外に目印をつけて下さい。私が店に来ます」


「分かった」


ーーー


その日から彼は緊張しつつ、女性の調査を続けた

女性の痕跡は意外と簡単に見つかった

その女性はとにかく美しく、店に来た常連客が噂話をしていたからだった


常連客によると、美しい女性は明け方の海に現れるらしい


その日の仕事が終わった後、彼は寝ずに夜明けを待った

そして夜が明けはじめるとすぐに、海へと歩き出した


海辺の道について、海を見て、彼は明け方の空の美しさに感動して目が離せなくなった

彼はいつも午後か夜の海しか見ていなかった

朝は彼にとって寝ている時間で、夜明けの海の空を見ることがなかった


夜明けの空の色は、彼が今まで知っている空の色とは違った

もっと柔らかく、もっと優しく、最も希望に満ちた輝き方だった

彼は感動してその場に立ち尽くし、涙を流した


「美しいですね」


突然声を掛けられ、彼はハッとして横を見た

そこには信じられないくらい美しい女性が立っていた

瞬時に彼にはそれが探している女性だと分かった

腕に金の腕輪も確認出来た


「美しいですね」と彼は答えた

恥ずかしくて涙を慌てて手で拭った

2人は少しだけ立ち話をして、彼は彼女が泊っている場所をいとも簡単に突き止めた

彼も知っているある店の店主に匿ってもらっていると彼女は言った


女性「逃げているんです」


「逃げている?誰から?」


女性「恐ろしい人達からです。捕まったら何をされるか分かりません」


「そうなんですか・・」


女性「空が明るくなって、人々が外に出てきました。私はもう行きますね」


そう言って彼女は町へと消えて行った


ーーー


彼は迷った

あの男性に知らせるべきか?どうしようか?

自分はあの男性客に宝石を貰ってしまった

まだ売ったりはしていないで持っているけど


あの女性は、捕まったら何をされるか分からないと言った

でも家族と喧嘩して逃げている時には、若い女性はそういう事を言うのかもしれない


あの男性客はあんなに沢山の宝石を持って、あの女性を探している

きっととても大切な相手なんだろう

見つけたんだから伝えるべきではないのか?


彼は迷いに迷った挙句、店の外に目印を出した

男性客はその夜すぐに店に現れた(また誰もいないタイミングで)

彼は女性を見つけた事と、女性の潜伏先を男性客に教えた

男性客はとても有難がり、彼にもう1つの赤い宝石をくれた


ーーー


こうして彼の半年間だけのスパイ活動は終了した


彼にはあの女性がその後どうなったのか、分からないままだった

彼が男性客に報告したあの次の日から、彼女は姿を消した

誰も彼女の噂話をしなくなった

彼女が潜伏していた店の店主に話を聞きに行ったら、彼女は突然居なくなってそのまま戻ってこなかったらしい

店主は彼女と知り合いではなく、たまたま会って「助けてほしい」と言われ、あまりに美しかったので助けただけだった


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今回Hさんに何を伝えたかったんですか?


「何となくこれでいっか、とよく調べもしないで、大切な決断をしてしまいました。

生きている間は気付きませんでしたが、死んでから分かったんです。

彼女はある小さな国の姫で、命を狙われて国外に逃亡していた。

私の報告のせいで彼女は敵に見つかり、あの後殺されました。

私は生きている間はこの事に気付いていなかったため、死んですぐ冥界に落ちませんでした。

平凡な人生を送ったなあ、なんて死んだ直後は考えていたんです。

そして死んでから気付いたんです。沢山の大切な決断を、調べもせずに感覚だけで適当に決めてしまっていた。

そのせいで上手くいかなかった事や、他人を傷つけた事が沢山あった。

大切な事だ、よく考えたり調査が必要だ、という場合には『予感』のような感覚がある。

ちょっとだけゾワゾワっとするような、落ち着かないような。

そんな『予感』を感じた時には決断を急がずに、時間をかけてよく考えたり、隅々まで調べたり、考えと調査結果をノートにまとめてみたりする事を勧める。

考えが足りなかった事で、私は死後丘に戻ってからとても後悔しました。その後悔に魔物がつけこんできたのです。

後悔しないよう、『予感』がある時にはしっかりじっくり考える事を伝えに来ました。

私を丘に戻してくれた本人に、幸せになってもらいたいので」







 


🔻【Eternal Divine Mother (創造主) の虹エナジー🌈】です☆



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