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黒騎士団物語 2


これからことはさん2回目のリーディングを始めます!

手の写真に自分の手をかざすと・・・

・・・重い(・・;)

なんじゃこりゃ?

どしっと全身に・・・

黒騎士団全員が乗っかってくる感じ( ̄▽ ̄;)

何か見えてきました

また黒騎士団が行列で歩いてる・・・

 

黒騎士団のメンバーは皆、同じ場所で育った

とある田舎の山奥の、大きなお屋敷・・

崖に建ってる中世のお城みたいに見える

そこに住む男性

もうだいぶ歳をとってる

白髪で

手がしわしわで、ゴツゴツ

彼が子供達を育ててる

子供達は・・山に捨てられた子供

この山にはたまに、赤子が捨てられる

色々な事情があって、家で育てられない子供を親が捨てにくる

老人は山に捨てられた赤子を拾って屋敷に連れて帰る

女の子達は少し大きくなると老人にヒーリングやエナジー操作を習い始め

男の子達は老人に鍛錬を受けた

老人は術に長けていた

武術も、魔術も

屋敷は完全な結界で守られていたし

老人は山の動物達や鳥達と交流していて、山全体の状態を常に把握していた

老人は亡くなる前、子供達に言った

「この地には、力を持たず魔物にやられてしまう命がとても多い

人も、動物も、植物も

誰かが守ってやらなければならない

お前達は選ばれて、ここにやってきたのだ

決して『捨てられた子供』ではない

ここに来るために自ら、『捨てる親を選んで生まれてきた英雄』だ

自分達の選んだ仕事を全うしなさい」

子供達は老人の言葉を信じ、人々を助けて色々な地を回った

黒い甲冑には、老人のかけた結界が張り巡らされていた

それを着ていると父親の愛を全身にまとっているような気持ちになった

それでもだんだんと大人になっていくにつれ、これでいいのか?と思い始める

自分達が行く事で、行った先の人々は救われ、とても喜んでくれる

無理に引き止められ、たくさんご馳走を振舞われる場合もある

泣きながら金品をポケットにねじ込んでくる人だっている

とても感謝される

でも

じゃあ

自分達は?

自分達の喜びは?

ご馳走を振舞ってくれる時、そこの人々はとても楽しそうだ

家族同士、カップル同士、友達同士で仲良く話したりしながら

子供達の相手をしながら

とても楽しそうだ

自分達は?

黒騎士団の中には、男も女も居る

恋に落ちる2人だって居る

でも自分達は、いつも疲れている

どこかに定住せず、常に移動して暮らしているから

常に疲れている

老人が教えてくれた方法で、動物や鳥達と交流して情報を聞いているから

常に次の困っている人々がどこかにいて

旅は終わらない

カップルになって子供が出来たり

もっと自分の幸せを追い求めたいと言って

黒騎士団を抜けるメンバーが出始める

それでもほとんどのメンバーは、そのまま黒騎士団に残った

みんな心のどこかで知っていた

もう遅い

もう遅い

自分達は知ってしまった

困っている人々を救う方法を、身に付けてしまった

今、この仕事から逃げても

心は傷付いていくだろう

どこかで村が魔物に襲われた、なんて話を聞くたびに

罪悪感に苦しむだろう

その村で魔物に喰われた子供や、子供の目の前で喰われた母親なんかを想像してしまうだろう

それに、自然界との繋がりをこんなに保っていたままじゃ、村で平凡な暮らしなんて出来ない

自然界はどこに魔物の群れがいるか

この近辺でどの村や森が魔物に狙われているか

常に教えてくれてしまう

自分達に伝える事が、もう癖みたいにになってるんだ

自然界との繋がりを切らないと、人間界には暮らせない

それはとても寂しい事だ

まるで母親との繋がりを切ってしまうみたいな

とても辛い事だ

結局彼らは、年齢を重ねて体力の限界が来るまで黒騎士団として旅を続け

体力の限界が来ると、その時立ち寄った村に留まり

その村の子供達に、自分の能力を少しだけ伝授した

 

えっと・・・

ことはさんは、、最初の老人ですよね?

『はい』

どうして今回出てこられたんですか?

『私は、間違っていたのでしょうか。

やり方を間違えたのでしょうか。

どこかに・・・本拠地みたいなものを作ってあげるべきだったのかもしれない。

そこに残る組と、旅に出る組に分けたらよかったのかもしれない。

全員がいつも常に旅をしなければならないんじゃなくて、帰るべき家があったとしたら、気持ち的にもずっと楽にしてやれたのかもしれない。

あの屋敷ではダメだ。

あそこはあまりにも山の奥深くにあった。

一度出て行ったら、そうそう帰ってこれる場所ではなかった。』

あれ

後悔してるんですか?

子供達に色々伝授した事?

『それは後悔していません。

ただ、他にもっと良い方法があったんじゃないかと・・・

いつも模索しているんですよ。

他の生でも、そうでした。

能力がある。

使える能力がある。

人のために使えて、人に喜んでもらえる能力がある。

でもそれを、どう使うのが一番良い方法なのか・・・

それをいつも模索しているのです。』

ほえ〜〜〜〜!(◎_◎;)

そういうカルマパターンか!!

能力を持っている人ならではの悩みってやつですね!!

『あの時どうしたらもっとあの子達は幸せになれたと思いますか?

私がもうちょっとやり方を変えていれば、あんなに大変な人生を送らせないで人々を救う方法もあったんじゃないでしょうか?』

いや、私に聞かれても分かんないです(・・;)

出来る限りの事はしたと思いますけどねえ?

あの黒騎士団達、あなたの事を父親の様に慕ってたみたいだし・・・

鍛錬受けたけど、物凄く厳しくされたみたいなイメージは全く受けなかったし

それにあの子達みんな、「自然界」の事を「母親」だと思ってた

そう感じられるくらいまで自然界と近付けさせてくれたのは、あなたですよね?

それってすごい事だと思います

誰にでも出来る事じゃないと思う

『そうです、分かってるんですよ

悪い事をしたわけじゃないんだ

ただ、もっと良いやり方があったんじゃないかと・・・』

えっと、お名前聞いても良いですか?

『カルロスです』

カルロスさん、後悔してるんですか?

・・・今どこにいます?

『冥界です』

ギャーーーーーッ!!

早く言って!!!(^◇^;)

お迎え行きますね!

『よろしくお願いします』

3につづく。

 

🔻ギューの『勢いを止めるな。このまま前に進め。』エナジー。なにそれ。

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