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黒騎士団物語 3


ライディーンに乗って冥界へ

何故かインディアン少女でも、アリスでもなく・・・

合体系?

紺色のボサボサ髪の、クリーム色の動物の毛でできたワンピースみたいなのを着た女の子になってる!(◎_◎;)

ま、いいか・・・

だんだん冥界に近付くと、紺アリスの服の色が変わってきた

クリーム色だった毛が濃くなって

紺色になって

とうとう真っ黒になった

まるでライディーンの毛で出来たワンピース着てるみたい

冥界の街に到着

おお、冥界の街に降りるの、久しぶり!

街は・・また発達してるな〜

それぞれの店舗がもはや・・1階が店舗で2階が住居、みたいになってる( ̄▽ ̄;)

一つの店舗に入る

どうしてもそこが気になる

中は本屋さん?本棚に本がぎっしり

あ、カルロスじいさん

やっぱりここに居た

こんにちは

「来てくれてありがとう」

この本なに?売ってるんですか?

「売ってはいません。研究してるんですよ。

ここで知り合ったカケラ達の人生を聞いて、それを本にまとめて。

あの時もっと良い方法があったんじゃないかと。

人のために能力を使い、自分も幸せになる方法があるんじゃないかと。

研究しています」

ほえ〜〜〜〜

真面目ですね・・!!(◎_◎;)

「これを全部、持って行きたいんですよ」

は?

これ・・この本全部ーーー!?

「戻ってからも研究を続けたいんでね。

これは全て、大切な研究材料ですから」

いや分かるけど・・・

どーやって運ぶ??(・・;)

その時聞こえてきた、犬達の鳴き声

「わんわんわんわんわんわん!」って何匹も吠えながら近付いて来る

アリスの丘で一緒に住んでる黒犬達だ!

来てくれたんだ〜!o(^▽^)o

カルロスじいさんが、黒犬達の背中に本を紐でくくりつける・・・

ちょっとじいさん!

そんなに背中にたかーく積み上げたら、走れないじゃん!落ちちゃうよ!

「あ、そうかい?すまんすまん」

・・・じいさん、研究者のくせに意外と天然か?( ̄▽ ̄;)

結局本を数冊づつ風呂敷に入れて、黒犬の背中に括り付けることにした

小さい犬には1冊とか2冊だけ

大型犬にはもっとたくさん

やっと全部の本を黒犬達が背負って

カルロスじいさんは私と一緒にライディーンに乗って、

出発!・・しようとした時「ちょっと待って!」と誰かに呼び止められた

おっさん

女の人を連れてる

「この人があんたに渡したい物があるってさ!」(おっさん)

女性が手に本を一冊持ってる

「新人だよ!こないだつらら戻してもらったばっかりのほやほやだ」(おっさん)

女性が手に持ってる本を、カルロスじいさんに差し出した

「私の今回の人生をまとめました。

私は、能力を持つ子供達のお世話をしていました。

もしかしたら研究のお役に立てるかもしれません」

カルロスじいさんはびっくりして、そして嬉しそうに「ありがとう」と言って本を受け取った

女性がカルロスじいさんに言った

「私は、あなたが間違っていたとは思いません。

きっと正しいやり方なんて、無いんじゃないでしょうか?

でもそこに優しさを込めさえすれば、間違ったやり方も無いんだと思います。

あなたが間違っていなかった事は、この世界が証明しています。

あなたが育てた子供達は、誰一人としてこの冥界には落ちていません。

それが答えですよ(にこっ)」

ポロポロと泣き出しちゃったカルロスじいさん

「あなた・・お名前は?」(じいさん)

「オリビアです」

「オリビアさん、ありがとう。あなたの言葉は忘れません。

この本はきっと研究の参考にさせて頂きます」(じいさん)

オリビアさんにバイバイして

ライディーンが冥界を飛び立つ

先に出発してた黒犬達を追い越して

『お前らこんなんでへばってたらこのチームじゃやっていけねーぞ!』とか偉そうに言って

さっさと世界樹温泉に到着

カルロスじいさんと私ごとお湯に突っ込む

少し遅れて、黒犬達が到着

みんな風呂敷背負ったままお湯にバチャバチャ突っ込む

本濡れて大丈夫なの!?って思ったけど

どうやら大丈夫みたい

ライディーンが『本ごと冥界の闇を洗い流さないとな』って言ってる

ふと気付くと・・・

20数匹の黒犬達が、背中に風呂敷乗せて

何故かその風呂敷が浮き輪みたいにプカプカ浮いて(本が入ってるのに?)

温泉の至る所に、プカプカ浮かぶ風呂敷と黒犬の顔・・・

しかも黒犬達のお湯から出てる顔が、なんとも気持ちよさそ〜〜〜な表情・・・

なにこの光景、可愛すぎる!!(笑)

カルロスじいさんはお湯から出て

「戻って研究を続けるよ。

きっと良い方法が見つかるはずだ(^^)」

って、元気そうに言って

お迎えが来た

うわ、眩しくてよく見えない

インドの神様、って事だけ伝わってくる

インドの神様と一緒に戻っていくカルロスじいさんと

後をついて行く、風呂敷背負った黒犬達

バイバイカルロスじいさん

元気でね

黒犬達、仕事が終わったらちゃんと帰って来るんだよー

🔻斉木のじいさんの優しさエナジーです💝

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