top of page

ねぷろぽこさん過去生リーディング【月の楽園②】

まずは今回お会いする存在から感じる色です


紫:霊的能力

黄色:楽しい事が好き、笑顔でいたい

オレンジ:求める優しさ、暖かさ

青:澄んだ心

灰色:遠慮


ーーーーーーーー


ねぷろぽこさんに伝えたい事があるのはどなたですか?


大量の菜の花の中にしゃがみ込んで、楽しそうに遊んでいる男の子

まだ6歳くらい

金髪でマッシュルームみたいな髪形で、とても可愛い賢そうな顔をしてる


少年は菜の花の中にしゃがみ込んで・・なにやら笑顔でブツブツ喋ってる

『菜の花』に向かって話してる


少年には【見えない存在】が見える

日々【見えない存在たち】と話をしたり遊んだりしてる

少年には他の人たちには見えない【仲間たち】がいる

みんな動物の形をしてる

現実では見た事ない動物もいる


楽園の人々は大人も子供も、少年の【能力】に慣れている

少年が1人でブツブツ喋っていても誰も気にしないし、少年が1人で楽しそうに盛り上がっている時には邪魔しないでくれる

楽園の子供達は少年に「お前の仲間たちは今どの辺にいるんだ?」とか聞いたりしている


ーーー


少年が楽園に来たのは、まだ赤ん坊の頃

少年は何も覚えていない

裕福なエリアで育った少年の家に、何者か複数の人間が入り込み、赤ちゃんだった少年を誘拐した

両親は殺されてしまった

少年は離れた場所へ移動される直前、偶然が重なりたまたま(?)犯人たちの手を離れて置いてきぼりにされ、保護された



少年には、仲良しの女の子がいた

同じ楽園で赤ん坊の頃から一緒に育った、同じ年の女の子

少年と同じ頃に楽園に連れてこられ、少年と同じくらいの大きさだったため、よく大人たちに「双子みたいね」と言われて育った

名前はアン


少年とアンは本当に仲が良かった

少年の【能力】に対して楽園全体がここまで理解があるのは、アンのお陰だった

アンは少年の能力を当たり前のように理解し、他の人たちに説明してくれた

アンは少年の事が大好きだった

特別な能力を持った少年

傷付きやすく、とても優しい少年

この壊れやすい特別な人を、自分はずっと守ってあげなくちゃいけない

そんな思いが物心ついた頃からずっとあった

それに少年はとても美しかった

アンは茶色い巻き毛がボサボサで、顔にそばかすがあった

それに比べて少年はとても美しかった

アンは少年の外見も大好きだった


少年はアンの事が大好きだった

アンがいるから、自分は周囲に誤解されないで優しくしてもらえる

口下手な自分は周りの人に自分の見ているものをちっとも説明出来ない

誰かが自分に「何やってるの?一体何に話してるの?」と聞くたびに、ただただ困ってしまう

困っている自分の代わりにいつも横でアンが全て説明してくれる

それにアンは、いつだって自分を褒めてくれる

自分の能力と自分の外見を、物凄く褒めてくれる

そして自分を『全てから』守ってくれようとする

あんな優しい女神みたいな人はこの世に2人と居るわけがない

アンは世界で一番の女性だ

少年は小さい頃からずっとそう思って生きていた



ーーー


少年とアンは10代になり、徐々に大人の仲間入りをする年齢になっていった

楽園に留まって楽園を手伝うか、外の世界へ飛び出して行くか、選ぶ年齢になった

少年(もう青年か)は、どこにも行きたくなかった

安全な楽園に留まり、楽園を手伝いながら暮らしたかった

アンの意見は違った

アンは少年に「外の世界へ出るべきよ。あなたにはきっと外の世界で出来る事がある」と言った

はじめて2人の意見が分かれた

少年は、どうしてもどーーーーしても!、外の世界へ出るのは嫌だった

外の世界は危険すぎる

戦争が長く続いていて、戦場になっている土地が沢山ある

危険な人間たちが外をウロウロしている

現に自分は赤ん坊の頃に誘拐され、両親はあっさり殺されてしまった

外の世界にアンと2人で出て、危険が迫ってきたらどうする?

弱っちい自分にはアンを守る事は出来ない

アンが傷を負ったり、死んだりするところなんて絶対に見たくない

楽園は守られてる、楽園は安全だ

ここに居れば、アンと平和に暮らしていく事が出来る

アンにとっても安全なここが一番いいに決まってる

これはアンのためなんだ


アンはどーーーーしても!少年を外の世界に出したかった

楽園にずっと暮らしているままでは、少年の【能力】は変化しない気がした

実際少年は子供の頃からずっと、見えない仲間たちと他愛無い話をして笑ったりするくらいで、特にその能力を『何かのために使う』という事はした事がなかった

アンには根拠のない確信があった

少年は外の世界に出れば、きっと能力がもっと開花する

きっと困っている人たちのために出来る事がある

少年はヒーローになれる

アンはそう信じていた


2人は『楽園に留まるか、それとも外の世界に出るか』を、何度も何度も話し合った

何度話し合っても話は平行線のままだった

そのうち2人ともイライラするようになり、だんだんケンカっぽくなり

とうとう本当のケンカになってしまった

「なんで分からないのよ!わからずや!」

「うるさい!自分の事は自分で決める!お前は俺の親でも指導者でも何でもない!」

みたいな叫び合いになってしまった

双子のように仲良く育ってきた2人の、はじめての本気のケンカだった

2人とも本気で怒った

その夜は怒りでお腹がグルグルして眠れないくらい、本気で怒った


2人が全く口をきかないまま、1週間が過ぎ

その間にアンは楽園の大人たちと話し合いをして、1人で楽園を出る事を決めた

ムカつきすぎてもうどうでもいいという気持ちだった


ーーー


ケンカから2週間後、アンは楽園を出て行った


出て行く前夜のお別れパーティーで、楽園のみんながどうにか2人を話させようとしたけど、2人とも意地になっていて話さなかった

まだお互いに怒りの炎が消えていなかった


アンが出て行く朝、少年は部屋から起きてこなかった

16年間双子のように毎日ずっと一緒に育ってきた2人は、さようならの言葉さえ交わすことなく別れた


少年はどこかで思っていた

「どーせ外の世界の暮らしが上手くいかなくてすぐ戻ってくるだろ」


1年経ち、2年経ったけど、アンは戻ってこなかった


少年は最初はアンに対して怒りの感情があったけど、もうそんなのはとっくに消え失せてしまった

アンが楽園を去って3ヶ月ほどした頃から、怒りは『心配』に変わった


アンはどうして戻ってこないんだろう?

本当に俺とこのまま会わず、違う人生を歩くつもりなのか?

そんなはずはない

アンほど俺の事を好きな人間はこの世に他にいないんだから

アンは楽園を出ても、毎日俺の事を考えているに決まってる

だって俺がそうなんだから

俺はアンが出て行ってから、毎日アンの事を考えているんだから

アンは俺の考えている事をいつだって理解しているから

俺が今毎日アンの事を考えているのだって、理解しているに決まってる

アンは帰ってくる

絶対に帰ってくる・・・


毎日毎日そう思い、アンを待った2年間だった

だけどアンは戻ってこなかった


ーーー


その頃アンは、遠い南の街に向かって旅していた

徐々に気候が暖かくなり、楽園に住んでいた頃には見た事のない動物や鳥たちを沢山見かけるようになった

知らない生き物に出会うたび、アンは思った

「この動物は彼の仲間たちにいた動物かしら?」

そして彼にこの土地の動物たちを見てほしい、と願った


外の世界はアンにとって素晴らしかった

この世には素晴らしい景色が山ほどあった

危険な場所はもちろんあるけど、危険を乗り越えてでも見たい景色が沢山あった

今まで楽園とその周辺だけで生きていて、なんて小さな世界だったんだろう

この星はなんて素晴らしいんだろう

この星の素晴らしい景色を彼にも沢山見てもらいたい、と願った


アンは少年の事を忘れた事はなかった

最初の怒りはすぐに消え、その後しばらくは毎日少年に「これを見せたい」「あれも見せたい」と思いながら旅の毎日を過ごしていた


それでも旅の日々が長くなってくると、だんだんと少年の事を考える日が少なくなっていった

外の世界は新しい景色、新しい経験、新しい人間関係など、新しい事で溢れていた

アンは新しい大きな世界を吸収するのに夢中だった

少年の事を忘れた事はないけど、少年の事を考える日数は徐々に減っていった


そうして2年かけて、ある南の海辺の街に辿り着き

はじめて「この土地で暮らしたい」と思える場所に出会い、嬉しくて興奮した


「この土地で暮らしたい」

「大好きな海のあるこの土地」

「危険な地域が比較的少なくて、人々が暖かく優しいこの街」

「大都会ではなく、小さすぎもせず、ちょうどいい大きさの街」

「海に沈む夕陽が見られて、海の逆側は山と大自然がある街」

「この街にいると心がウキウキするような、逆にやけに落ち着けるような、不思議な気持ちになる」

そんな想いでアンの胸はいっぱいになった

そしてアンは決心した


「もう彼の事は忘れよう。もう彼の事を考えるのはやめよう」


いつまでも彼の事を引きずっていては先に進む事が出来なくなる、そう思った


ーーー


その後アンは南の街に住み着き、仕事に就いた

いくつか職を変えた後、新しい職の雇い主と恋に落ち、結婚した

夫と新たな土地に移動して2人で商売をし、子供にも恵まれた

幼馴染の少年の事は、少女時代の甘酸っぱい思い出になっていた


少年は、死ぬまで楽園に留まった

楽園で子供達の世話をする仕事をし、楽園で息を引き取った


少年は、生涯アンを待ち続けた

楽園の他のスタッフは全員、少年がアンを待ち続けている事を知っていた

そして少年がまだ若いうち(40代か50代前半くらい?)に病気で亡くなった時には、皆が「とうとう死ぬまで会えなかったか・・」と悲しい気持ちで見送った



ーーーーーーーー


お名前は?


「ホルン」


アンはsasaさんですよね?


「そうです」


今回どうして出てこられたんですか?ねぷろぽこさんに何を伝えたかったんですか?


「恐怖心や、自分では『優しさ』だと勘違いしている気遣い。

それが邪魔をして、足を踏み出せませんでした。

その結果、2人のタイムラインは完全に分かれてしまった。

2人で生きる道は確実にあったんです。

その道を選ぶ事が出来なかった」


後悔、ですね


「そうです。

でも冥界には落ちていません。

自分がどうしたらよかったのか、ハッキリ分かってるからです。

次は恐怖心に負けない。気遣ってるふりをしない。

楽しそうだったら、飛び込んでみる。

そういう人生を送りたいんです」






最終リーディングへ続く。



 



🔻【勇気のボタン】です☆





0件のコメント
bottom of page