top of page

【生まれなかった子供】と【カタリナさん】③


その日の夜さっそくスタジオから、自分のへあの男の子に再度会いに行きました。

アナドラと一緒に丘に着くと、最初は彼がどこに居るのか分かりませんでした。

少し探したら、お花畑の隣にある泉の前に座って、ボーッと泉を見ていました。

「ここはきれいだな」

「本当は、こんな丘が欲しかったのかもしれないな」

と言っていました。

彼はもう真っ黒ではなくて、凄く濃い紺色っていうのかな?

そんな色に変わっていました。

Sさんの丘はどんな感じなの?と聞いてみたら。

「めっちゃめちゃだよ。繁華街があって、魍魎たちがどんちゃん騒ぎしたり、喧嘩したり。」

と言ったのでびっくり!

繁華街!?丘に〜!?

しかも魍魎たちって・・・どうやってSさんの丘に入ったの?

「俺が入れたんだよ。俺はあの人の一部みたいなもんだから、俺がオッケーすれば入れるんだ。

それが望みだと思ってたから」

それ・・・今更出せるの?

「出せるよ。俺がダメだって言えば、居られないんだから」

ぜひ、そうして下さいな・・・。

「こんな丘を、作ってあげられたら良かったんだけど」

と彼が言うので、お母さんが冥界から戻ったら、そうすればいいじゃん?と言ったら、「そうだな」とちょっと笑いました。

☝ここまでをSさんにメールで報告して、すぐに冥界に向かいました。

 

冥界行く時、最初は「出来るのかな・・・」という不安があったのですが。

ルシフェルに

「大丈夫。心配するな。すぐに行ける」

と言われて目を瞑りました。

目を瞑るとすぐにルシフェルが誘導してくれて呼吸が変わり、思ったよりもすぐにグラウンディングして宇宙に出られました。

そして今回、初めてルシフェルが「安心しろ」と言ってニッコリ笑う顔をはっきりと見ました。

今まで髪とかで隠れてあんまりちゃんと見せてくれなかったのです。

物凄く優しそうな顔だったのでびっくりしました。

2人で冥界に飛ぼうとしたら、アナドラが後ろの方・・・ちょっとだけ離れた所で見ていました。

よく見ると、アナドラの頭の上あの子・・・紺色の男の子が乗っていました。

彼は私をじーーーっと見ていました。

まるで泣くのをじっとこらえているような顔をして、眉をしかめてじっと見て、何も言いませんでした。

2人(アナドラと男の子)にバイバイを言って飛び去ろうとした時、2人のもっと後ろの方・・・結構遠くからこっちをじーーーっと見ているギュー(ミカエル)が見えました。

どうやら、あの男の子を見つめているみたい。

あんな遠くから何やってんだ?星飛雄馬の姉ごっこか?

と思いながら、ルシフェルと2人で冥界へ飛びました。

 

冥界の街について、あの1回目のリーディングの時の「お母さん」を探しました。

「感じ」を送ってもらわないままだったので見つかるか不安だったのですが、すぐに見つかりました。

彼女は20代中盤くらいに見えました。

冥界の街の、1軒のお店の中でしゃがみ込んで掃除していました。

私を見るとにこりと笑って、お店の外に出て来ました。

お店の前で2人で話しました。

「本体に戻って行ったカケラさんが残したお店を、綺麗にしているの」

と彼女が言いました。

「最近は戻っていくカケラさんがたくさん居るのよ。だから彼らが残して行ったお店を綺麗にして、次のカケラさんが使えるようにしているの」

戻らない?と聞いてみました。

彼女はしばらくじーーーーっと私を見て、考えているようでしたが、

「そうね。もう潮時。戻りましょう」

と言いました。

そしてまたこっちを見てニッコリ笑顔を見せてくれたのですが・・・笑顔なのに目からは涙がポロポロポロポロ。

ど、どうして泣くの!?と慌てるインディアン少女。

・・・少女って言っても、最近また成長して随分お姉さんぽくなってきました。

「いいの。大丈夫。行きましょう」

と言いながら笑顔で泣き続ける彼女。

どうしよう・・・と思っていたらバサっとルシフェルに2人まとめて包まれて、そのまま世界樹の温泉へ。

 

彼女は温泉に入って座ると、上を向いて一度深く息を吐いて、そのままザブッと頭まで温泉に潜りました。

温泉から顔を出した彼女は、少し若く・・・あの1回目のリーディングで最後に見た時の、10代の彼女になっていました。

でもあの時よりもとっても元気そう。

「私にはあの子がしている事が何となく分かっていたの」

と、彼女が温泉から出て来ながら言いました。

「でも、私が冥界から出てしまったら、そこでおしまいだという事も分かっていたの。あの子とは離れ離れにならなければいけない。

私が冥界にいて、あの子が私のために『間違った努力』をしている間は、私はあの子の私への愛を感じ続ける事が出来た。

だから1度目のリーディングであなたに会った時、私は助けを求めなかったの。

でももう終わりにしなければいけない。

本体のために。

あの子とはさようならしなくちゃいけない」

彼女がそう言った時、アナドラが来ました。

あの男の子が乗っていました。

男の子はアナドラから降りて来たけど・・・全身の色が・・・赤、黄色、青、緑・・・ってネオンのように色んな色に変化してる!Σ(・□・;)

彼はそのまま・・・チカチカ色を変えながら、お母さんに近づいて行って。

お母さんの目の前に来た時、チカチカが止まって。

普通の白人の男の子になりました。

6歳くらいに見えます。

「今までありがとう」

と彼女が言って。

「・・・間違ってて、ごめんなさい」

と彼が言って。

彼女がしゃがんで、優しく彼を抱きしめて。

初めてお母さんに抱かれながら彼が、

「ごめんなさい。丘・・・魍魎たちは居なくなったけど、まだぐちゃぐちゃなままなんだ」

と言って。

彼女が

「大丈夫。私は冥界で、ずっと他のカケラ達が残したお店を片付けていたのよ。片付けは得意なの」

と言ってニッコリ笑って。

そこに現れた、彼の【お迎え】は。

ギューでした。

ギューが彼を抱いて連れて行こうとしたので「どこに連れてくの!?」と聞いたら

「一度、しっかりと抱きしめて可愛がってくれる方の所に連れて行く。しっかりと甘える事だ」

と言われ。

ある人の姿が頭に浮かびました。

去年の6月にギュードライブで連れて行かれて紹介されたカタリナさん。

カタリナさんの石像の横にはこう書いてありました。

カタリナさんは、生まれなかった子供達を・・ギュー曰く「しっかりと抱きしめて可愛がって甘やかしてくれる」人だったんだ。

男の子はギューに抱かれて去って行く時も、涙をこらえてギュッと強い顔をして、お母さんをじっと見つめていました。

お母さんは涙を流しながら笑顔で手を振りながら、「絶対にまた会いましょう」と男の子に伝えていました。

男の子が行ってしまうと、今度はお母さんのお迎えが来ました。

大きい黒い馬に乗って、白い羽がついた白い甲冑を着た男の人。

ものすっっっごく強そう!!!

白甲冑の人が彼女を抱いて、連れて行きました。

そしてSさんからのご感想です。

 

アリアンさ~ん

〈S〉です。

こんなに速攻でリーディングして下さるとは思っていなかったので、ビックリするやら、嬉しいやらでした~⤴

お忙しい中にも関わらず、本当にありがとうございました

今日のお昼頃、初めて読ませて頂いた時、足元からゾワワワワァ~となって、その後にじんわりと涙が出てきました。

『良かったぁ…良かったぁ…本当に、本当に、良かったぁ…』

と、心の底から思いました。

当事者なのに変な言い方かもしれませんが… 「2人」が癒されて、救われて、本当に良かったと思ったのです。

日々、目の前の現実に対応する事で精一杯で、なかなか「男の子」の事を気に掛けてあげる事が出来なかったのですが、 『「男の子」の事も、きっとラファエルが癒し続けてくれているはずだから、大丈夫…大丈夫…』 と思っていました。

真っ黒だった「男の子」が、濃紺色になっていた。 そして、最後の方でネオンみたいにチカチカと変色していたというのは、「お母さん」に近づくにつれてどんどんと癒されていったから…という事ですよね?!

何だか、ドッと肩の荷が降りた感じというか… 全身の力が抜けた感じというか… ポワァ~~~ンとして、ちょっと腑抜けた状態になってしまっています…

一体今までに何回、何度の転生で繰り返されてきた事なのか… 「男の子」を癒して救い出すという事が、「私」の今世での大事な課題の1つだったのではないかと、今しみじみと感じています。

アリアンさん。 ギュー。 ラファエル。 ルシフェル。 アナドラ。 白甲冑のマッチョマン(?!)。 過去世の2人の私。 そして、男の子。

みんなに感謝感謝です 本当にありがとうございました❗❗ m(_ _)m

 

何とSさんは現在、ある事情でめちゃくちゃになってしまったお家を毎日せっせと片付けているのだそうです。

不思議と「彼女」が「丘」を片付けている状況とリンクしています(@_@)

Sさんがお家の片づけを終える頃、「彼女」も「丘」の片づけを終えてゆっくり一息つくのかもしれませんね。

Sさんの嵐が終わりますように。


 



0件のコメント
bottom of page